インビザラインで抜歯が必要になるケースとは

インビザライン レントゲン

透明なマウスピースを用いた「インビザライン」は、目立ちにくく取り外しが可能なため、歯科矯正を検討している多くの人に選ばれています。

しかし、歯並びの状態によっては適切なスペースを確保するために抜歯が必要となる場合があります。

「抜歯をすることでどんなメリットがあるのか」「できるだけ歯を抜かずに矯正したいけれど、それは可能なのか」と疑問を抱えている方も多いでしょう。

この記事では、インビザライン矯正において抜歯が必要になるケースや、抜歯をしないで進める場合の方法、インビザライン治療で抜歯をするメリット・デメリットついて詳しく解説します。

インビザラインでの歯科矯正を検討している方は、ぜひご参考ください。

この記事の執筆者
五反田歯科
院長

五反田歯科 院長の田島です。
五反田歯科は2020年8月にリニューアルオープンした歯科医院です。不安なことや心配なこと、疑問に思うことを遠慮なくお話して頂けるような「通いやすい」歯医者さんであることを一番に考えています。

インビザラインの変化

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インビザライン治療で抜歯が必要になるケースとは?

インビザラインは透明なマウスピースを使用する矯正方法ですが、歯並びや噛み合わせの状態によっては抜歯が必要になることがあります。

では、どのような場合に抜歯が必要になるのでしょうか?ここでは、インビザライン治療で抜歯が必要になるケースについて解説します。

1. 歯並びの乱れが大きい場合

歯並びが極端に乱れている場合、抜歯が必要になることがあります。

特に、以下のようなケースでは抜歯を検討することが多いです。

歯が重なり合っている

顎のスペースが足りずに歯が互いに重なって生えている状態を「叢生」といいます。この状態を改善しないと、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

抜歯を行いスペースを確保することで、歯を正しい位置へ移動させ、整った歯列を作ることが可能になります。

歯の向きが大きく傾いている

歯が大きく傾いている場合や、横向きに生えている場合には、マウスピースがうまくフィットせず、矯正効果が弱まる可能性があります。

そのため、小臼歯などを抜歯し、適切なスペースを作ることで、歯を正しい位置へ導くことができます。

2. 顎のスペースが不足している場合

顎のサイズに対して歯が大きすぎる場合や、歯の本数が多すぎる場合、自然に歯が並ぶスペースが足りなくなります。

こうした場合も、抜歯によって矯正スペースを確保することが必要になります。

顎が小さいと、歯が前後左右にずれたり、歯列の乱れが顕著になります。

抜歯をすることで、歯を正しい位置に移動させるためのスペースを確保し、スムーズな矯正治療を進めることができます。

まれに、本来の本数以上に歯が生えてしまう「過剰歯」というケースもあります。この場合、余分な歯を抜歯し、歯列を整えることで、矯正がスムーズに進むようになります。

3. 噛み合わせの問題を改善するため

噛み合わせに問題がある場合も、抜歯が必要になることがあります。

噛み合わせのズレを改善し、機能的で美しい歯並びを作るために、抜歯を行うことで矯正の効果を高めることができます。

上顎の前歯が前に突き出ている「出っ歯」の場合、抜歯によってスペースを確保し、前歯を後方に移動させることで噛み合わせを整えます。

また、上下の前歯が噛み合わず、前歯の間に隙間ができてしまう「開咬」の場合や、上顎の歯と下顎の歯が交差して噛み合う「交差咬合」の場合も、抜歯でスペースを作り、歯を適切な位置へ移動させることで正しい噛み合わせに導くことができます。

4. 前歯の突出が強い場合

前歯の突出が著しい場合、インビザラインのみでは十分に引っ込めることが難しいことがあります。

このような場合、小臼歯を抜歯し、スペースを確保することで、前歯を後方へ移動させることが可能になります。

これにより、顎の骨を削ることなく、より自然で美しいフェイスラインを作ることができます。

このようにインビザライン治療において抜歯が必要になるケースは、歯の向きや位置、顎のスペース不足、噛み合わせの問題などが関係しています。

抜歯を行うことで、歯並びや噛み合わせを整え、より美しく機能的な歯列を手に入れることが可能になります。

インビザライン 抜歯が必要

抜歯をしないでインビザライン治療を進めるケース

インビザラインでの歯科矯正を検討する際、「抜歯をせずに治療できるかどうか」を気にされる方も多いのではないでしょうか。

インビザライン治療は、必ずしも抜歯が必要になるわけではなく、抜歯をせずに矯正を進める方法も存在します。

ここでは、抜歯をせずにインビザライン治療を進めるための代表的な方法を紹介しながら、抜歯をしないでインビザライン治療をすることができる症例を紹介します。

抜歯が不要なケースは主に3つあります。

  1. IPRで対応できる場合
  2. 歯列の幅を広げられる場合
  3. 奥歯を後ろに移動できる場合

これらのケースでは、抜歯をせずに理想的な歯列と噛み合わせを実現することが可能です。

1. IPRで対応できる場合

IPR(インタープロキシマルリダクション)は、歯のエナメル質を微細に削ることで歯と歯の間に隙間を作り、歯列の調整を行う方法です。

これにより、抜歯せずに矯正を進めることが可能になります。

IPRでは、1本の歯あたり最大で片側0.3mm程度を削ります。複数の歯を削れば、それだけで数ミリのスペースを確保できます。

エナメル質は1.5~2mm程度の厚さがあり、削ることによって痛みや健康に悪影響を与えることはほとんどありません。

歯列にわずかなスペースがある場合、または歯列全体の幅を広げる必要がない場合に、この方法は非常に有効です。

IPRを用いることで、抜歯せずに矯正を行い、歯列や噛み合わせを整えることができます。

2. 歯列の幅を広げることができる場合

歯列全体の幅を広げることで必要なスペースを確保できる場合は、抜歯なしで矯正を行うことができます。

重度の八重歯や乱杭歯などでは、大きなスペースが必要な場合は抜歯が避けられませんが、軽度な場合には歯列を広げることで十分に対応できます。

3. 奥歯を後ろに移動できる場合

奥歯を後ろに移動させることで、前歯の位置が調整され、全体的なスペースを確保することができます。

これができる場合、抜歯なしで矯正を行うことができます。

この方法は、顎の骨が十分に広がっている人に効果的ですが、顎が小さい場合や親知らずが生えている場合には難しいことがあります。

親知らずが歯列に影響を与えていない場合、抜歯は不要ですが、親知らずを抜歯することが推奨される場合もあります。

このように、IPRや歯列拡大、奥歯の後方移動など、さまざまな方法を駆使してスペースを確保することで、抜歯をすることなく理想的な歯並びを実現することができます。

インビザライン治療で抜歯をするメリットとデメリット

インビザライン治療において、抜歯が必要なケースとそうでないケースを紹介していきました。

しかし、インビザライン治療において、抜歯が必要になるケースは少なくありません。

ここでは、インビザライン治療で抜歯をするメリットとデメリットの両方をご説明します。

抜歯をするメリット

抜歯をするメリットは主に5つあります。

1.理想的な歯並びを実現できる

抜歯を行うことで、歯が正しい位置に動くためのスペースを確保できます。

これにより、極度に重なり合った歯(叢生)や突出した歯(出っ歯)を整え、理想的な歯列を形成できます。

結果として、自然で美しい笑顔を手に入れることが可能です。

2.噛み合わせの改善ができる

抜歯によって歯列全体のバランスを整えることで、噛み合わせの問題(咬合不全)が改善されます。

適切な噛み合わせは、見た目だけでなく、食事の効率や顎の健康にも良い影響を与えます。

3.長期的な安定性が得られる

抜歯によって十分なスペースが確保されることで、治療後の歯並びが安定しやすくなります。

無理に歯を動かさないため、後戻り(治療後に歯が元の位置に戻る現象)のリスクを軽減できます。

4.顎の負担を軽減できる

顎に対して歯のサイズが大きい場合、抜歯を行うことで顎の負担を軽減できます。

これにより、顎関節症などのリスクを抑えることが期待されます。

5.横顔のバランスが改善される

抜歯を行うことで、歯並びだけでなく、口元や顎のバランスが改善される場合があります。

特に、突出した上顎(出っ歯)や下顎(受け口)が気になる方にとって、抜歯は顔の輪郭を整える手段となることがあります。

抜歯をするデメリット

抜歯をするデメリットについてもご説明します。

1.治療期間が長くなる可能性がある

抜歯を伴う治療では、抜歯後に歯を動かすスペースが広くなるため、歯を移動させるための時間が長くなります。

また、治療の進行を細かく調整する必要があるため、従来の矯正治療よりも全体的な治療期間が延びる場合があります。

2.抜歯に伴う不安や矯正中の不快感がある

抜歯自体は一般的な歯科手術ですが、痛みや腫れ、麻酔への恐怖を感じる方もいます。

抜歯後の数日間は、食事や日常生活が少し不便に感じることもあります。

また、抜歯後に歯を動かす際、隙間が埋まるまでの過程で装置の圧迫感や違和感を覚えることがあります。

特に、マウスピースの交換ごとに調整が必要になるため、慣れるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。

3.心理的な負担がある

抜歯という選択に対して抵抗を感じる方や、「健康な歯を抜いてしまう」という心理的な負担を抱える方も少なくありません。

インビザラインでの矯正を検討されている方は、まずは歯科医師に相談し、抜歯が必要かどうかを確認してみましょう。

まとめ

インビザライン治療では、歯並びや顎のスペース、噛み合わせの問題に応じて、抜歯が必要になることがあります。

特に、歯が重なり合っているケースや前歯の突出が強いケースでは、抜歯によって適切なスペースを確保することで、理想的な歯列を形成しやすくなります。

一方で、抜歯をしない方法として、歯と歯の間をわずかに削る「IPR」や、歯列の幅を広げる方法、奥歯を後ろに移動させる方法などがあり、これらを活用することで抜歯せずに矯正ができる場合もあります。

矯正を検討されている方は、まずは歯科医院で診断を受け、抜歯の有無や治療計画について詳しく相談してみましょう。

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五反田歯科ってどんな歯医者?

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五反田歯科のプロフィール

名 称五反田歯科
所在地141-0031 東京都品川区西五反田 7-24-1-1F
電話番号03-5435-5648
設 立2019年9月1日
診療内容一般歯科・予防・審美・矯正・インプラント・ホワイトニング
スタッフ7名
駐車場1台
お支払い方法現金
※保険適用外の治療のみ以下のお支払い方法が利用可能です。 

院長はこんな人!

五反田歯科 院長田島 功貴(Koki Tajima)

臨床研修指導医

インビザライン認定医

  • 2006年 日本大学歯学部卒業
  • 2007年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務
  • 2008年 医療法人社団五反田歯科勤務
  • 2019年 五反田歯科開業
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