インビザライン矯正中は虫歯が発生しやすくなる?

インビザライン治療中の虫歯リスク

インビザライン治療中は、アライナーが歯を密閉するので口腔内は唾液による自然な洗浄が妨げられます。

そのため、口腔内に細菌が増殖しやすい環境ができ、虫歯のリスクが高まることがあります。

この記事では、インビザラインと虫歯の関係性や唾液の働きについて、インビザライン装着中の虫歯予防法、虫歯が出来てしまった場合の対応について紹介します。ぜひご参考ください。

この記事の執筆者
五反田歯科
院長

五反田歯科 院長の田島です。
五反田歯科は2020年8月にリニューアルオープンした歯科医院です。不安なことや心配なこと、疑問に思うことを遠慮なくお話して頂けるような「通いやすい」歯医者さんであることを一番に考えています。

インビザラインシミュレーション

インビザラインのシミュレーションで分かることとは?

インビザラインと虫歯の関係性〈唾液の働きとは〉

インビザラインは、透明なアライナーで歯全体を覆うため、唾液による自然な洗浄作用が届きにくく、虫歯のリスクが高まることがあります。

唾液は、口腔内を中和し細菌を洗い流す役割を持ちますが、アライナーがその働きを妨げることで、細菌が増殖しやすい環境になってしまいます。

さらに、インビザライン装着中に食べ物や飲み物を摂取すると、糖分や酸がアライナー内に閉じ込められ、細菌が活発になり、虫歯の原因となる酸を生成します。

特に甘いものや炭酸飲料は虫歯リスクを高めやすいため、摂取後はアライナー装着前に必ず歯磨きを行うことが重要です。

インビザライン治療中は通常の歯磨きに加え、フロスや歯間ブラシを使用して歯と歯の間も清潔に保つようにしましょう。

こうしたケアを徹底することで、インビザライン治療中でも虫歯を防ぎ、健康な口腔環境を維持できます。 

なぜ虫歯が発生しやすくなるのか?

インビザライン治療中に虫歯が発生しやすくなる理由は、いくつかの要因が複合的に関係していますが、特に大きな要因となっているのはアライナーの密閉性や歯磨き習慣の変化です。

ここでは、インビザライン治療中になぜ虫歯のリスクが高くなるのかについて5つの要因を説明します。

1.唾液による口腔内の洗浄作用が弱まるから

通常、唾液は口の中を洗い流す作用があり、食べ物のカスや細菌を取り除いて口腔内を清潔に保っています。

しかし、インビザラインを装着している間はアライナーが歯を覆っているため、唾液が届きにくくなります。

このため、口腔内の洗浄作用が弱まり、細菌が増殖しやすい環境になり、虫歯ができやすくなるのです。

2.アライナーの密閉性により口腔内の環境が変化するから

インビザラインのアライナーは歯全体を覆うように密着するため、歯とアライナーの間が密閉され、細菌が増殖しやすい環境が形成されます。

この密閉された状態により、通常であれば唾液によって中和される酸や細菌が、アライナー内部で長時間とどまりやすくなります。

特に食べかすが残っていた場合、細菌が糖分を分解し酸を作り出し、歯のエナメル質を徐々に溶かしてしまうことがあります。

3.通常よりも歯磨きを徹底しないといけないから

インビザラインは取り外しが可能なため、食事のたびにアライナーを外してから再装着するという手順が必要です。

しかし、毎食後に歯磨きをする習慣がなかったり歯磨きが出来ない状況の場合、そのまま再装着をすると食べ物のカスや細菌がアライナー内にとどまってしまいます。

この「再装着前の歯磨き」という新しい習慣に慣れないと、虫歯のリスクが高くなることがあります。

4.飲み物による影響が出やすい

インビザライン装着中に飲み物を摂取する際も注意が必要です。

特に糖分が含まれる飲み物や酸性飲料(ジュース、コーヒー、炭酸飲料など)は、アライナー内部で酸性の状態を長引かせてしまいます。

このため、歯が酸にさらされる時間が長くなり、エナメル質が溶けやすくなって虫歯につながります。

こういった理由から、アライナー装着中は水以外の飲み物を摂取しないことが推奨されています。

5.フロスや歯間ブラシの利用頻度の不足

インビザライン治療中は歯間の汚れをしっかりと取り除くため、フロスや歯間ブラシの使用が重要になります。

しかし、矯正治療に意識が向いているため、こうした細かいケアが徹底できないことがあります。

歯と歯の間にプラークや食べかすが溜まると、虫歯のリスクが上がるため、こうした細部の清掃が必要です。

インビザライン装着中の虫歯予防法

インビザライン治療を安全かつ効果的に進めるためには、日々のケアと虫歯予防が重要です。

特に虫歯のリスクを抑えるためには、正しいケアと習慣を徹底することが求められます。

ここでは、インビザライン装着中に実践すべき虫歯予防の方法について5つご紹介します。

1.食後の歯磨きは徹底的に行う

まず、一番大切なのは食後の歯磨きです。

インビザライン治療中は、食事のたびにアライナーを取り外し、食後には必ず歯磨きを行ってから再装着することが虫歯にならないためのポイントです。

歯磨きのタイミングとしては、食後すぐに行うことで、細菌が酸を作り出すのを防ぎます。特に甘いものや酸性の飲み物を摂取した後は、早めの歯磨きを心がけるとよいでしょう。

また、歯と歯の間に残った食べかすや歯垢は通常の歯ブラシだけでは取り除きにくいため、フロスや歯間ブラシを併用して歯間の清掃も徹底することが重要です。

歯と歯の間に汚れが残ると虫歯のリスクが上がるため、時間をかけてきれいにしましょう。

2.アライナーの洗浄と保管を守る

虫歯を予防するためには、アライナーの洗浄と保管も重要です。アライナーは口内で長時間装着されるため、唾液や食べ物のカスが付着しやすくなり、放置すると細菌が増殖する原因になります。

毎日水でアライナーを洗い流し、食べかすや汚れを取り除くことで清潔を保ちます。必要に応じてインビザライン専用のクリーナーを使用するとより衛生的です。

なお、アライナーは熱に弱いため、お湯で洗うのは避けましょう。

また食事の際に外したアライナーは、常に専用のケースに保管するようにしましょう。ティッシュや紙ナプキンに包むと、誤って捨ててしまう可能性があるだけでなく、清潔も保てません。

ケースに入れておくことで細菌やゴミが付着するのを防ぎ、衛生的に保管できます。

3.フッ素配合の歯磨き粉や洗口液を使用する

虫歯予防にはフッ素配合の歯磨き粉や洗口液の使用も有効です。

フッ素は歯の表面に再石灰化を促し、酸に強い状態を作ります。また、細菌の増殖を抑える効果もあるため、インビザラインのように密閉された環境でも虫歯のリスクを低減できます。

歯磨き後にフッ素配合の洗口液でしっかりとすすぐことで、歯の表面にフッ素が残り、虫歯予防効果がさらに高まります。

そのため、インビザライン治療中はフッ素配合の歯磨き粉や洗口液を積極的に使うとよいでしょう。

4.飲み物にも注意する

甘い飲み物や酸性飲料は虫歯のリスクを増やす要因となるため、できるだけ控えるのがベストです。

そのため、水以外の飲み物はアライナーを外して飲むようにし、摂取後には必ず歯磨きをしてから再装着するようにしましょう。

水を積極的に摂取すると口腔内の中和と洗浄が促され、アライナー装着中の口腔環境も良好に保たれます。

5.定期的な歯科検診をする

さらに、定期的な歯科検診も重要です。インビザライン治療中は通常の検診よりも頻度を上げ、歯科医にチェックしてもらうことで虫歯や歯周病の早期発見が可能です。

特にインビザライン治療中は口腔内環境が変化しやすいため、こまめなチェックが推奨されます。

普段のセルフケアでは落としきれない歯垢や歯石を取り除いてもらうことで、虫歯のリスクが軽減されます。

インビザライン治療中は、これらの予防法を実践して虫歯にならないような生活を心がけましょう。

インビザライン矯正中に虫歯ができてしまった場合の対応とは

インビザライン治療中に虫歯ができてしまった場合は、速やかに対処することが重要です。

虫歯が放置されると症状が進行し、痛みが出たり治療期間が延びたりすることがあります。インビザライン治療を中断することがないよう、早期の虫歯治療を心がけましょう。

ここでは、虫歯が発生した際の治療方法と、症状の重さによる対応方法について詳しく解説します。

軽度の虫歯の場合

軽度の虫歯であれば矯正治療を続けながら、患部にフッ素を塗布するか、小さな詰め物をして虫歯の進行を抑える治療が行われます。

この場合、矯正計画の大幅な変更は不要で、インビザライン治療を進めながらの対応が可能です。

定期的な検診をすることで、虫歯の早期発見が可能となります。

中程度の虫歯の場合

一方、中程度の虫歯はエナメル質の奥まで達しているため、虫歯部分を削り、レジンやインレーなどの詰め物で補修します。

必要に応じてアライナーの調整や一時的な矯正治療の中断を行い、治療終了後に再度アライナーを調整します。

中程度の虫歯は進行が速いため、早期の治療で矯正計画への影響を最小限に抑えることが大切です。

重度の虫歯の場合

重度の虫歯の場合、虫歯が神経にまで達しているため根管治療が必要です。

この際には、虫歯治療を優先し、矯正治療のスケジュールを一旦調整して進めます。

治療終了後にはインビザラインの計画を見直し、安全な矯正治療の再開を図ります。

虫歯の治療は早期に行うのが大事

虫歯の治療には時間がかかる場合があり、虫歯の程度によってインビザライン治療の期間が延びる可能性があります。

例えば、中程度以上の虫歯治療には数週間から数か月かかることがあり、その間に矯正治療が一時中断されることも考えられます。

特に重度の場合は矯正治療計画の見直しが必要となるため、当初の予定よりも治療期間が延びる可能性が高くなります。

そのため、定期的な検診で虫歯を予防しながら、虫歯になった際の治療は早期に行うようにしましょう。

まとめ

インビザライン治療を安全に進めるには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。

食後の歯磨きやアライナーの洗浄・保管を徹底することで、虫歯の発生リスクを抑え、治療中も健康な口腔環境を維持することが可能です。

また、フッ素配合の歯磨き粉や洗口液を用いたり、こまめに歯科検診を受けたりすることで、虫歯の早期発見や進行防止ができます。

虫歯を予防しながらインビザライン治療を進めることで、計画的に矯正を進めることができるでしょう。

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五反田歯科ってどんな歯医者?

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五反田歯科のプロフィール

名 称五反田歯科
所在地141-0031 東京都品川区西五反田 7-24-1-1F
電話番号03-5435-5648
設 立2019年9月1日
診療内容一般歯科・予防・審美・矯正・インプラント・ホワイトニング
スタッフ7名
駐車場1台
お支払い方法現金
※保険適用外の治療のみ以下のお支払い方法が利用可能です。 

院長はこんな人!

五反田歯科 院長田島 功貴(Koki Tajima)

臨床研修指導医

インビザライン認定医

  • 2006年 日本大学歯学部卒業
  • 2007年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務
  • 2008年 医療法人社団五反田歯科勤務
  • 2019年 五反田歯科開業
院長

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